発想の大転換

 日本は人口多いわりに国土狭く、資源少なく…というのが従来の発想の原点であった。科学技術は輸出品を作るために発展させ、それで食糧やエネルギーを買うということだった。

 これからはそのような迂回的なやり方ではなく、日本の科学技術をその国土のもつ短所の克服に使うことをやった方が良い。オランダは国土が狭かったので、防波堤を築き干拓をしてどんどん国土を広げていった。風の強いのを逆手にとって風車で風の力を利用した。

 資源は作り出すもの、国土は広げるものだ。陸に資源がなければ海底を掘ればよい。海の水の中にある無尽蔵の資源をうまく回収する技術をものにすればよい。