ベトナムとロシアの原発

 昨年暮に、ベトナム電力グループとロシアのロスアトム社はベトナム初の原発の建設協力に関する了解覚書を締結。これに先立ってロシアを公式訪問中のグェン・タン・ズンベトナム首相とプーチン首相が両国の関係強化について調印している。

 ズン首相も「ベトナム初の原発建設の支援者としてロシアを招いた」と語った。これが日本の原子力産業界のベトナムへの原発輸出に大きな障害となることは容易に予想できる。

 先に韓国にUAEを奪われ、今回ロシアに強力な一手を打たれた日本は極めて苦しい状況に追い込まれている。残る期待はアメリカだが、景気後退で建設は遠のいている。