原子力の行方

 一般の人に不安感を与えないエネルギーが登場すると原子力はたちまちのうちに廃止に追い込まれるリスクを抱えている。原子力をやっている人々も高レベル廃棄物の問題や核拡散リスクには僻々としているはずだ。

 巨大な原発で作った電気を広く配る方式に対する一つ一つは小さいが消費地に分散化した電源。原発がベースロードに閉じ込められる可能性は十分だ。深夜の一番負荷が少ない量にあわせてそれ以上は作らないということになるかもしれない。

 原子力関係者は原子力以外にない、増殖炉を作れば数千年は人類はエネルギーに困らないと考えていてそれを疑わない。もっと努力して性能やコストで頑張らないと他の新電源が立ち上がってくる可能性がある。そのうち今の石油業界が味わっているような事態になるかもしれない。