風力発電の判決

 つくば市早稲田大学に委託した小中学校の風力発電の風車がうまく回らず、市側は大学に3億円の損害賠償を求めた。東京高裁は大学側におよそ9000万円の支払いを命じたと報道されている。

 発電電力量を消費電力が上回ることを大学側が市側に説明しなかったらしい。市側は発電した電気を売電し、地元の活性化につなげようとしたという。風力発電は帆掛け舟と一緒で風まかせ。事前の風況調査などが欠かせない。

 日本では風力発電で採算の取れる場所は限られている。そのうえ、風車が増えれば景観が破壊されるなど問題が起きて、訴訟ともなりかねない。今度の判決は安易な風力発電計画に警鐘を鳴らしたともいえる。