離島から始めよ

 沖縄電力が離島でのマイクログリッドを東芝に発注したというニュースが伝えられた。電力会社はこれまで離島の電力供給のためにディーゼル発電機を設置し、燃料を補給するという方式で電力を供給していたが、今回これに代わってソーラーや風力発電とバッテリーを組み合わせる方式を試みようとしている。

 自然エネルギーは出力変動が激しいため、安定的に電力を供給するためにマイクログリッドが必要。オバマ大統領のグリーン・ニューディールでもこの開発を急いでいる。

 九州電力など離島を多く抱える電力会社は海底ケーブル敷設で対応しようとしているところもあるが、場所や条件で使い分けることになろう。離島での試みは自然エネルギーをどう組み込んでいくかについて、格好の実験場になる。