電化する

 北陸地方などは新築家屋の50パーセント以上がオール電化。電化住宅は急速に普及している。電力中央研究所の試算ではこの調子で産業や家庭で電化が進めば石炭や石油の使用量が減って、電化の分だけで2050年の二酸化炭素排出量を1割以上抑えられるという。電化率とは全部のエネルギー使用のうち、電気のかたちで使っている割合。現在日本全体の平均は40パーセント。

 これから電化住宅、電化工場、電気自動車を普及させることで電化率はまだ上る。二酸化炭素の排出量削減になる理由は、車も電気に転換してからモーター駆動にした方が、ガソリンをエンジンで燃やすよりずっと効率的なのと、電気の3割は二酸化炭素を出さない原子力で起しているから。電気自動車が800キロメートルを500円の電気代で走ったというから、電化は財布にも、地球にも優しいことがわかる。