原発の墓場

 中部電力浜岡原発が3月末で2基廃止になることが決まった。国内では東海原発に続いて2番目、3番目の廃止となる。原発のあるところは将来原発の墓場になるのではないかと心配するむきもある。燃料を取り出した後の解体による廃棄物は100万キロワット級原発で50万トン程度。ピンと来ない数字だがあの原発の建物の大きさを想像すればよい。

 このうち放射能がないものが半分ある。放射能があるものでも、ごくわずかな放射能しかないものは再利用可能だ。これらを合計すると全体の9割がリサイクルできる。残りの1割、5万トンは管理する必要があり、放射能の強さによって深さを変えて地中に埋める。やはり原発本体の始末より運転に使った使用済燃料の処理処分の方が大変だ。いずれにせよ散々電気を使った我々が始末をし、次世代にツケをまわさないようにしなければならない。