ゴア氏のこと

ゴア氏がノーベル賞を受賞したが、「不都合な真実」を読んだり、彼のテレビ討論を聞いたりすると、彼の言動に疑問が残る。確かにゴア氏は多くの人々に温暖化の深刻さを気づかせたことは評価できるが、解決策については提案らしきものはなく、ほとんど精神論なのだ。対策についての質問に対しても、巧みにすりかえた回答をし、途中から再び警鐘を鳴らすのみ。

ゴア氏が副大統領であったアメリカが、GNP一単位を達成するのに日本の何倍ものエネルギーを消費しているのに、このことにはまったく触れないし、アメリカの原発建設についても否定的。政治家であれば、もっとリアリストでなければならないはず。どうも彼の政治家としての野心、歴史に名を残すことに関心が強いとの印象を持ってしまう。