オバマのアメリカ

 まもなくオバマアメリカの大統領に就任する。次は民主党政権だが、アメリカは急速に内向きになると言われている。カーターやクリントン政権のときもそうだったが、アメリカは貿易赤字の縮小、自動車など国内産業の建て直しのために、なりふり構わず保護政策を展開するだろう。

 世界中が自国の産業や国民生活を守るために、輸出入の規制を強めるので、資源や食糧を持たない国はエネルギーや食糧の安全保障をどうするかを迫られる。日本は食糧の自給率を高めなくてはならないと言われて久しいが、今後、エネルギーの自給率も高めていく必要がある。

 その意味で準国産エネルギーといってもよい原子力自然エネルギーの開発に真剣に取り組むべきで、いまこそ国民の原子力タブーを払拭する時だ。原子力はいらない、出来ればやめたいなどという空想は過去の時代の産物。これからはエネルギー価格の高騰と争奪に直面することで、国民に原子力タブーではいけないと自覚してもらうことだ。