脱化石燃料の道筋

 脱化石燃料を達成するには、省エネを進める、資源はリサイクルする、燃料の転換を図るの三つが必要。期待されるのが各家庭や店舗での太陽エネルギー利用。太陽電池のエネルギー変換効率向上と量産化によるコストダウンを加速させ、自然エネルギーの不安定性に対応するためにバッテリー、キャパシタなど蓄電技術の開発と普及に務める。

 産業用、事務所用の電力は火力発電から原子力発電にシフトする。原子力を使うなら、後の世代にツケを回さないよう、放射性廃棄物の無害化のための焼却炉の研究開発を世界各国と協力して進めるべきだ。工場も熱源として電気を使う。運輸もガソリンやディーゼルを電気自動車に換えて、石油の使用を止める。日本はこうして、脱化石燃料を達成するしかない。