原子力の無害化を

 多くの人が圧倒的に効率の良い原子力発電を受け入れようとしないのは、放射線放射能の危険が人類の手に負えないと考えているためだ。一つは高レベル放射性廃棄物が何万年も放射能を持つこと、もう一つは原発へのテロやサボタージュ、さらには核の拡散である。原子力を推進する側はそれを管理できると考えているが、一般の人はそれを信じていない。

 原子力を推進する側は高レベル放射性廃棄物の無害化、原子力施設のセキュリティーの強化、さらには使用済燃料の再処理で核が作れないような技術の開発を進める必要がある。それにチャレンジしないようであれば、原子力発電は新しいエネルギーが独り立ちするまでのつなぎの役割に終わる可能性がある。