2010-01-01から1年間の記事一覧

災害対策

映像からすれば鹿児島県奄美諸島の豪雨被害は濁流、山崩れ、村落の孤立などすさまじいものがある。 集中豪雨により電話や電気などライフラインが途絶えたときの人間生活の悲惨さが伝わってきた。 これに比べれば、先週見た映画「日本沈没」の災害描写などは…

知事選挙

福島県では知事選挙で現職知事と共産党候補が一騎打ちとなった。勝負は最初からわかってしまっているが、問題は投票率。両候補とも県内を演説してまわっている。 先日、原発にも知事が来て演説をしたが、職員や協力会社を前に「修理対象の取り違え」を問題に…

日本の技術的優位

現在のところ日本の原発メーカーの技術力は定評があるが、果たして原発機器の製造、原発の建設で将来とも日本がリードを保てるのか心配だ。 中国はすでに最新の原発建設において国産化率が50パーセント。原発技術は建設とメンテナンスで培われるが、中国の…

贅沢な生活

山があって川がある。山の上には青い空が広がっている。川の水は澄んで魚影も見ることが出来る。 春には山菜を取り、夏にはカエルの合唱を聞き、秋になれば栗を拾って新米で栗ご飯を炊いて食べる。 道端にはコスモスや菊がそこここに咲いている。暮れれば山…

独立国

他の国に依存しなければならないのは独立国とは言えない。北朝鮮は中国の経済支援なくしては存続しえない。GNPに対する貿易依存度から言えば、資源に乏しい日本が輸出入とも他の先進国より少ない10パーセントという数値であるのは凄いことだ。 しかもそ…

いちめんのなのはな

山村暮鳥の詩「風景」はいちめんのなのはなという言葉がくりかえされるユニークなもの。教科書にとりあげられたので知っている人も多い。 最近、各地で観光スポットとしていちめんの花畑を売り物にするところがある。富良野のラベンダー、富山のチューリップ…

南アフリカの原発政策

サッカーワールドカップで南アフリカが世界の注目を浴びたが、アフリカで近代化の先頭を走っているこの国は独自の原発を開発してきた。 最近、この開発をこれ以上続けることをあきらめ、欧米型の軽水炉を導入して増え続ける電力需要に応えることに方針を転換…

鍵を握るインド

昔からインドは遠い国であると同時に不思議な神秘的な国だ。これからはインドの時代だといわれているが、人口ピラミッドをみればそれが本当だということがわかる。 中国は今隆盛に向かっているが、共産党が一人っ子政策をとったために人口ピラミッドは尻つぼ…

エッフェル塔で考えたこと

エッフェル塔の展望台からパリの街を見渡すと、凱旋門を中心にして放射状に大通りがつくられ、それを環状道路が幾重にも取り囲んでいることがわかる。その真ん中をセーヌ川がゆったりと曲線を描いて流れている。 建物は石造りで十九世紀そのままに内部だけが…

大切な情報

中国の富裕層など外資が日本の山林を買い漁っているとのニュースが流れているが、その実体は一向に明らかにならない。多くの国民が心配しているところだが、真相は個人の力ではどうにも分からない。 国土交通省が各自治体の協力を得て調査するのが筋だが、何…

危機感の欠如

尖閣諸島における中国漁船の問題は国民に領土防衛についての危機感を持たせることになった。しかし、尖閣諸島の問題を日本のエネルギー問題として危機感を持った国民はあまりいなかった。 理由は二度の石油ショックを含め、日本のエネルギー供給が戦後一貫し…

腐葉土採り

秋になって庭木が葉を落とすと、雑草もあまり出なくなり、庭仕事はひまになる。冬には肥料をやるので山に行って腐葉土を採ってくることにして、4WD車にスコップと土嚢袋を積んで出かけた。 山に入ればすぐに採れると思ったのだが、車で入れる場所はほとん…

もったいない

ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんのMOTTAINAI運動で「もったいない」が世界中に広まった。マータイさんは日本の新聞社のインタビューでこの言葉を知ったというが、「もったいない」は単純にものを大切にする、浪費しないと捉えている…

田舎暮しに最適

都会に住んでいて地方に移住して田舎暮しをしようかと考えてる人のために「田舎暮し」という月刊誌が発行されている。本屋でパラパラとページをめくっていたら今月号は田舎暮しに最適の場所として各県ごとに適地が紹介されている。 福島県のページを見たら都…

重厚長大

IT全盛で重厚長大型産業は過去のものと思われがち。だが依然として日本のお家芸であることには変わりない。なかでも原発を構成する巨大な機器である蒸気発生器は世界でも製造できる工場が限られている。 三菱重工業が今回アメリカの西海岸にあるサンオノフ…

進歩、発展はまちがい

二十世紀以降の人類の歴史を見ると何が進歩だ、何が発展だと思うことばかり。自然破壊や民族間の対立、人々の精神的病の状況を見れば、マルクス主義のみならず、人類の歴史を一直線の進歩、発展と捉える歴史観はどうみても誤りだ。 古来、東洋ではそのような…

世界の先行モデル

二十一世紀は日本が世界に注目されるという説がある。なるほど工業化から経済成長を遂げ、バブルが弾けてそのまま停滞というパターンは今韓国、中国、ベトナムなどで繰り返されようとしている。 高齢化についても世界のトップランナーとしてさまざまな経験を…

中国の足音

中国は増え続ける電力需要と温暖化対策のために最近矢継ぎ早に原発建設をしており、すでに12基が運転中、25基が建設中で計画中も10基ある。 建設は従来ロシア、フランス、アメリカ、日本などからの技術移転で行われてきたが、国産化も推進しており、先…

パニックの可能性

新装成った銀座三越に行った。従来地下一階であったが地下四階にして土地を有効利用。地下鉄から直接入いれる地下一階は化粧品、地下二階がスイーツなど菓子店、地下三階が食材、地下四回がパン工場と駐車場になっている。 各階の混雑振りはリニューアルオー…

石油依存からの脱却

政府系企業の国際石油開発帝石が、イラン南西部のアザデガン油田から完全撤退する方針を固めた。理由はアメリカのイランへの制裁措置に同調したため。 日本は原油・天然ガスの自主開発比率を現在の23%から40%に引き上げる目標を掲げて世界27カ国で石…

植民地化

スーパーで客寄せのためにマグロの解体ショー。解体されるのがマグロのうちは良いが、日本が解体されては大変だ。財政難の末に円安になれば日本は草刈場となり、バブル崩壊時のようにハゲタカ外資が日本の土地や株を買占め、いよいよ日本の解体ショーが行わ…

カミキリムシ大発生

山ではカミキリムシが大発生して大きな樫の木が大量に枯れてしまっている。特徴として若い木より古い木が狙われている。当家や近所でも庭木の大きなものが虫食いでピンチになっている。 60年以上経ったノムラモミジに虫が入り枯れている。虫の多さは異常気…

株屋の評価

株の世界では儲けが第一。そのためには先読みがなによりも大切だ。企業の受注が数字となって現われてからでは既に遅い。風が吹けば桶屋が儲かる的な連想が出来なくてはならない。 東洋経済新報社の会社四季報は株をやる人の必携書だが、最近特集で原子力業界…

宝の山

金、銀などが捨てられた携帯電話の基盤に含まれており、これらは含有率抜群の都市鉱山として見直されている。今まで捨てていた下水処理後の汚泥。 これから金を採取する技術が開発され、汚泥は一躍宝の山になった。ウラン採掘によって大量の劣化ウランが出て…

すし屋の悩み

秋刀魚が高騰するなど温暖化は海の様子を変えていてそれが日本近海で採れる魚の種類に大きな影響を与えている。行きつけのすし屋の大将が、いつもなら入る旬の魚がちっとも入荷しないので困っている。 同じ鯖でもノルウェー産と国産では味が違う。仕入れてか…

リスク評価を

街では駅前商店街が先日のゲリラ豪雨で床下浸水。地下の店では1メートルも水がたまって数日間は営業できなかった。こんなことではゆっくり外食や買い物も出来ない。 下水管の設計容量を超えて大量の雨が降ったためとのことだが、その莫大な損害を考えるとす…

舟歌

八代亜紀のヒット曲「舟歌」、まだ高度成長の余韻が漂う昭和54年に流行したこの曲の歌詞には日本人の誰もが共感するものがある。 悲しげなオーボエのイントロに続いて「お酒はぬるめの燗がいい、肴はあぶった烏賊でいい、女は無口な人がいい、灯りは…」と…

急がねばならない

我が国の弱点は昔も今も鉱物資源に乏しいこと。輸入額の半分は石油、天然ガス、石炭などの燃料だ。いつになるかははっきりしないが、財政破綻で円高が円安に転換すると燃料について必要な量が輸入出来なくなる。 車は走れなくなり、電源の6割を供給している…

レアメタルのない国

ほとんどのレアメタルを外国から買わねばならない日本。今後中国などレアメタル産出国にハイテク産業の生死を握られる恐れさえある。そのことをバネにしてレアメタルに代わる物質を開発すればよい。 伊藤忠商事は、電気自動車やハイブリッド車などで需要急増…

ダムとソーラー

国はソーラー発電世界一奪還を目指しているが、一般家庭のソーラー補助金増額程度ではなかなか発電量が増えない。電力会社は国の自然エネルギー開発計画に協力し、火力発電所の敷地などに大規模なメガソーラー発電所を建設している。 ほとんどが沿岸部の工業…