もったいない

 ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんのMOTTAINAI運動で「もったいない」が世界中に広まった。マータイさんは日本の新聞社のインタビューでこの言葉を知ったというが、「もったいない」は単純にものを大切にする、浪費しないと捉えているようにも見える。

 「もったいない」には何かを授けられたときに、受け取る自分がそれに見合った立派な人間ではない、不釣合いであるという謙遜の気持ちがあると思う。

 身分の高い人から誉められた場合、「もったいない」と言うが、誉められるにはまだまだ十分なことをしていない、いまだ未熟者だという謙虚な気持ちを表すために言うのだ。

 単に資源節約ではなく、人間は地球上に存在するものとして他の生物のことも考えて資源節約をしなくてはいけない理由がそこには合わされて表現されている。