戦いと見物人

 日本では原子力開発に関して推進派と反対派の戦いがメディアを使って続けられてきた。

 国民はこの戦いを外から見物していた。国民からすれば原子力はこうしたプロ集団のやることであり、国民の生活からは遊離したもの。

 国民は電気というエネルギーの恩恵は受けているが、その一部が原子力であるとは感じていない。推進派も反対派も原子力開発について何十年も国民の共感を得られないままであった。