背後にある戦い

 尖閣列島北方領土など国際政治問題の背後にはほとんどと言ってよいほどエネルギーの争奪戦がある。南シナ海での中国とフィリッピンなどの衝突も石油資源の確保がある。

 アラビア湾でのタンカー防衛や地球温暖化対策としての温暖化ガス排出権取引などもそのバリエーションだ。アメリカと中国の問題にしても人権問題などイデオロギー的な問題よりもエネルギー問題の方が国際紛争になる確率が高い。

 日本は石油をめぐって連合国側と戦争をした経験がトラウマになっていて、こうした争いに巻き込まれたくないと言う気持ちが強いが、それならもっと自国内や自国領海内のエネルギー開発に力を入れる必要がある。