岩絵の具

 京都で日本画につかう岩絵の具づくりをしている石田憲弘氏は何故岩絵の具作りの際に自然素材にこだわるのかについて。「天然の絵具はお互いの色を引き立たせますが、合成した派手な色はお互いに喧嘩してしまう。

 色数が豊かになったからといって。画が豊かななったとは言えないと思います。」と説明している。自然の野山の風景はまさしくそのような色彩になっている。

 若草のころ、青葉のころ、枯れ草のころを思い出してみるとよい。それを描く日本画の絵の具はそれでなくてはならないのは当然だと納得出来る。