大雪と地方の沈下

 豪雪地帯では高齢者の家の屋根の雪降ろしボランティアの活躍がニュースになる。地方では公共事業の縮小から土建業が減って、重機やそれを扱える人がいなくなっている。

 従来、市町村が予算さえあれば、除雪は土建業者に任せておけばよかったが、今や深刻な事態になりつつある。自衛隊出動要請にも限界がある。ましてやボランティアに頼れるわけもない。

 地方の人口減少と高齢化の影響で災害時対応が出来ず、地方の人口が半減するとされる2035年を待たずして既に住民の生命財産が守れなくなるところまで来ていることを政府はしっかり認識すべきだ。