原子力の割合

 日本の発電電力量に占める原子力の割合は従来3割といわれてきたが、2009年度実績で見ると電力会社によってその割合は異なる。最大は関西電力の45パーセント。

 他に40パーセントを超しているのは九州電力四国電力。少ないのは中部電力の14パーセント、中国電力の15パーセントだ。10年後の2019年度見通しでは6社が40パーセントを超すが、中部電力だけは20パーセント台にとどまる。

 原子力比率は発電コストと二酸化炭素(CO2)排出量の抑制に直結するだけに、中部電力では危機感を強め、同社の長期経営ビジョンでは早急に原子力を50パーセントにすることを盛り込んでいるという。

 これには現在計画中の浜岡6号機以外に他の建設地を見つける必要があるが、太平洋ベルト地帯に適地を探すのは大変だが、原子力なしには他社とのコスト競争には勝てないのが実態だ。