原発の評価

 原発の運転成績の評価と言えばまず設備利用率が浮かぶが、これだけで評価してよいものだろうか。運転中に事故や機器のトラブルで停止する「計画外停止率」は日本が世界でも一番少ないことは関係者の間では知られている。

 このほかにも従業員の被ばく線量、放射性廃棄物の発生量、外部環境への放射能の漏洩量、労働災害件数、核燃料の漏洩度合い、定期検査計画と実績との差、検査合格率、規定違反件数、発電コストなどさまざまな指標が考えられる。

 そして大切なのはこれらの指標間の相関関係であり、設備利用率の良い原発は安全面でも成績が良いという事実を統計的に示すことである。