価格高騰の影響

 資源エネルギー庁によれば1キロワット当たりの発電コストは水力13.6円、石油火力10.2円、天然ガス火力6.4円、石炭火力6.5円、原子力5.9円。

 中国、インドをはじめとする新興国は増え続ける電力需要に火力発電所増設で対応しており、今後化石燃料は高騰が必至だ。特に価格が安く二酸化炭素排出もやや少ない天然ガスはこれから争奪戦になる。

 ウランもこの影響で高騰し始めているが、原発の場合燃料費の割合は2割程度なので燃料高騰に対して競争力は強い。自然エネルギーにせよ原子力にせよ、これからの燃料価格高騰を考慮に入れておかなければ判断を誤る。