痛快な出来事

 中国は急速に原発大国になろうとしている。旺盛な電力需要に対応しようと沿海部を中心に2050年までに60基の原発を建設する計画でまもなく韓国を抜き日本に迫る勢いだ。

 原発の設計は中国が自力でやるが、デジタル計装制御システムは、ほとんどが三菱電機製。一組50億円のこのデジタル計装制御システムは、原発が安全に運転され、効率的に発電できるよう発電所全体を制御、監視する仕組み。まさに原発の脳であるとも言うべき重要機器だ。

 中国はロシア、フランスなどから原発を導入して国産化を進めてきたが、その最重要部分は日本製であることは日本ではあまり知られていない。