温暖化と屋形船

 両国の花火は江戸の版画家広重が描いているように屋形船から見るのが粋。今でも東京湾の河口にはたくさんの屋形船の船宿がある。最近では豪華屋形船も出現して外国人観光客や若い人にも人気だ。

 浜松町の駅の近くにも何軒かの船宿があるが、埋め立てで海は遠ざかり、海に出るためには新幹線や国道などいくつかの橋の下をくぐって行く必要がある。

 屋台船は低く作ってあるが、海水面が上がってくると橋の下を通過できない場合がある。そのうちに船宿はさらに海の方に移動しなければならなくなる。温暖化による海面上昇は思わぬところにも影響を及ぼし始めている。