無理のある連立

 今回の参議院選挙の原発政策を見ると民主党は「政府のリーダーシップの下で官民一体となって、原発などを国際的に展開」一方社民党は「脱原発をめざし原子力発電からは段階的に撤退」となっており、もともと民主党社民党はまったく異なる考えを持っていた。

 普天間基地問題で社民党が連立政権を離脱したが、一番ほっとしているのは両党の支援団体。民主党を支援する電力総連や電機労連は原発を運転したり製造したりする人々。

 民主党支援の日教組も反原発の考えが強いが各地の反原発の団体は旧社会党系の人々が中心だ。エネルギー政策のような基本的なものについて考えが異なる政党が連立を組めば、ヨーロッパの中で唯一脱原発政策から脱出出来ずもがいているドイツのようになる。