自然流

 土建業界団体の雑誌に茨城の古河総合公園が写真入で紹介されていた。土木工学の権威が設計、施工に携わった大きな公園だが、一番の特色は公園らしくなく、それこそ普通の里山のようにつくられていること。

 大きな沼を中心にして小川のせせらぎが聞こえる小路や小さな田んぼまである。驚いたことに手入れをするにあたって、手入れをしたことがわからないようにしているという。自宅の庭でも頭髪でもそうだが、いかにも今刈りましたということがわからないようにするには大変な手間がかかる。

 それに年に何回もやらねばならないのでお金も相当掛かる。その手入れはあくまでも自然風にこだわり、心くばりの利いた日本流の極意のようなものだ。出来るだけ早い機会に訪問してこの目で確かめたいと思っている。