安全第一でよいのか

 原発に限らず、安全第一は日本ではどこでも見られる表示。建設現場や工場では必ず掲げられているが、どのように受け取られているのだろうか。

 コストや納期、手抜きなどに対して安全を優先して行動せよということなのだろう。安全第一と言われる側はマニュアル通りにやる、前例尊重で新しい冒険はしない、石橋を叩いて渡るようになる。

 甚だしい者は仕事をしなければ一番安全だなどと言うようになる。こんなことでは言われたことしかやらず、支持待ち人間になり、不活性極まりない現場になる。

 事故を起したときに責任を追及されないよう、人を頼りにばかりして、自ら積極的に行動をしなくなる。これこそ不安全ではないか。