鉱物資源はリサイクルで

 富山のイタイイタイ病のように地下資源を掘り出す際の公害は後で莫大なツケを残す。金など含有率が低いものは莫大な残渣が発生し、これが地下水などにより有毒物を周辺に撒き散らす。人形峠は日本国内のウラン鉱山だが、ウラン残土処分はいまだに片付かない。

 鉄や石油に限らず今日の生活は地下資源開発によって支えられているが、このままでは地下資源の利用によるメリットを上回る自然破壊や公害のデメリットが発生し続ける。

 これからは地下資源開発は最小限にして、鉱物資源はリサイクルを拡大することを真剣に取り組む必要がある。燃料としての石油、石炭、天然ガスは炭素税を課して行くべきだし、ウランは採鉱でなく高速増殖炉で増やして使うべきだ。