世界初のベストミックス

 自然エネルギー派の太陽電池メーカー、原発に傾注する電力会社。それぞれ激しい宣伝合戦をしているが、将来の電力の生産から石炭石油などの化石燃料が外れることは両者との認めるところ。

 火力発電所二酸化炭素吸収装置をつけるという方法もあるが、コスト面で難点がある。ベースを原発で、昼間の電力需要ピークを太陽電池で、そして原発の夜間発生する電力の貯蔵と太陽電池の不安定さをカバーするためにバッテリーというのが将来の電源のベストミックスになろう。

 それを世界で初めて達成しそうなのはフランス。なぜならフランスはすでに電力の80パーセントを原発で供給しており、あとは太陽電池化石燃料分の20パーセント弱をカバーすればよいからだ。