多額の寄付

まれに新聞で電力会社が原発を立地している自治体に何億円という多額の寄付をした記事が出ていることがある。寄付は通常、公表され称えられるものであるが、電力会社の場合は受け取った自治体も含めて公表をしないのが通例となっている。

おそらく電力会社は公表するのとしないのとメリットデメリットを天秤にかけた結果、公表しないことにしているのだ。公表すれば自治体以外のステークホルダー(社員、請負企業、株主など)に対して説明責任が出てくる。

この説明は極めて難しく納得させるにはものすごい労力を必要とする。マスコミがネガティブな報じ方をすることは目に見えている。技術的な問題でもそうだが、説明が難しい、あるいはとても納得させるのに労力が掛かる問題は、説明してもどうせ分かってくれないだろうと説明をやめてしまう傾向がある。