有望な処分場候補地点

 国は原発で使用した核燃料から取り出した高レベル放射性廃棄物の処分場を探している。最近はNUMOという機関がテレビコマーシャルを流しているが、いまだに候補地は見つからない。マスコミなどによる原発=危険という観念が浸透したことが難しくしているのだが、ここに一条の光がある。

 それは原発など原子力関連施設が既にある地域においては住民の多数が原子力の危険性に対して体験に基づく安心感を持っていることだ。加えて原子力施設があることで税収が豊かで、環境の整備された生活が出来ることを理解している。

 彼らなら高レベル放射性廃棄物のなにものかを容易に理解出来る。スエーデンでもいずれも原発サイトの近くの二つの市を高レベル放射性廃棄物処分候補地とし、最近そのうちの一つに決定した。日本においても今こそ約半世紀にわたる経験が活かせる機会である。