全国のダム

 八ツ場ダムに続いて熊本の川辺川ダムを前原大臣が視察した。自民党政権時代にも滋賀県の大戸川ダムが地元4府県の知事たちの反対で宙に浮いたことがある。

 日本の川は短く勾配がきついので降った雨がすぐに海まで流れてしまう。洪水を防ぎ、農業用水や工業用水として使い、発電や水道水にも使うと学校で習ったはず。実際には3000近くあるダムの半分が農業用。

 環境に良い水力発電は残念ながら今や全電力の10分のⅠでしかない。大臣と地元との折衝、中止補償などにマスコミの報道内容が集中しているが、ダムの効果についてもっと科学的な分析が必要だ。

 日本では長野県の田中元知事の脱ダム宣言が有名だが、外国ではどうなのか。大臣は洪水対策は他にもあると言うが、具体的にはどのようなものか知りたい。

 原発などの報道でもマスコミは常にセンセーショナルな捉え方しかしない。