アラジンと魔法のランプ

 アラジンが魔法のランプを擦ると、「旦那様、何か御用ですか」と大男が現れることになっている。大きなエネルギーを小さなところに閉じ込め、必要に応じて使うという発想は古代からのもの。

 石油はその典型的なものだか、おとぎ話の舞台であるアラビアで多く産出されるのも偶然とはいえ面白い。大きなエネルギーといえば原子力だが、原発の炉心は思ったより小さく、高さ20メートルほどの円筒の中に核燃料が入っている。

 これから期待されるのは電気自動車のリチウム電池。コンパクトな電池にたくさんのエネルギーを貯めて、それこそ魔法の絨毯でどこにでも行けるようになる。