伊豆沼の秋

ラムサール条約で野鳥の保護区となっている宮城県登米の伊豆沼。広大な沼のほとんどが蓮で埋め尽くされて、この間から白鷺などの野鳥が飛び立つ。

小さな桟橋に立つと秋風が心地よい。岸辺には枯葦が群生している。平日の夕刻なので人はいない。岸に沿った道路を行くと農家が点在し、まわりの田は黄金色に実っている。

そこに現れたダースベイダーの兜のような形のコンクリート造りのサンクチャリ(聖域)館は色こそ穏やかだがそのデザインは伊豆沼の風景とはまったく異質なもの。

デザイナーの独りよがりとこれを選んだ自治体のセンスにがっかりして中に入る気もしない。全国に税金を使ったこんなハコモノがあると思うと怒りがこみあげきた。