オープンカーのない社会

オープンカーで街や野山を颯爽と運転することが人々の憧れだった時代がある。昔の映画を見るとオープンカーに乗っているシーンが数多く出てくるが、レンタカー屋に行ってもオープンカーは無い。最近、相撲や野球の優勝パレード用の車以外にはオープンカーは街では見かけることがなくなった。

オープンカーが激減した理由は普通の車が軽でもエアコンが完備して、こまかい温度調整が出来るようになったので身体がひ弱になったためか。それとも若者が人に見られる、人々の注目を自分に集める快感を求めなくなったからか。

 人目を引くファッションで街に出る現象も以前にくらべて少なくなっている。誰もが似たような格好でいる社会は活気に乏しい。温暖化が進むとおとなしく地味に暮すような社会が出現するのかもしれない。