動から静へ

 モーターやポンプを使った強制的な循環から自然循環へ、回転する発電機から静止している燃料電池に。最近の技術開発の動向は従来のあり方の反省に基づいている。複雑な安全装置に代わる自然落下型の安全装置。

 単純な装置といってもそこにはハイテク素材を活用するなど、新たな技術が取り入れられている。1ユニットのサイズは小さくともそれを集積することで大容量も可能としている。また、巨大な設備で生産して消費するまでの長い流通経路を持たず、消費する場で生産することにしている。

 なによりユニットを製造にあたって量産することで、一単位当たりのコストを下げ普及が加速するようになっている。一番良い例が太陽電池だ。日本が得意なハイテク素材を自然エネルギーと組み合わせて高性能の発電装置、発熱装置、蓄電池、蓄熱装置の開発が待たれる。