マスコミの原発報道

 原発に関しては専門性が高いので、国や電力会社は難解な問題を分かりやすく伝えられていない。「分かりやすさと科学的正確さ」のバランスが常に課題となっている。情報のプロであるマスコミにしてもそうだ。報道は分かりやすいだけでは不十分で、「一般読者が興味を持って読んでもらえるように」なおかつ、「専門家が読んでも深みのある内容」にしなければならない。

 今までの報道を見ると「興味を持って」は達成されているが「難解な問題を分かりやすく」は不十分だ。マスコミはセンセーショナルに書きたてるのは得意だが、分かりやすく正確にという地道な活動はまだ不十分だ。その結果、原発に対する不安と恐怖ばかりが世の中に蔓延している。