自然が手本

 ツツジを何株か頂き庭に植え替えた。20年近くも手入れをされていなかったツツジは雑草や蔦がからまり、そのまま植えれば夏には雑草がはびこるのでしっかり土を落とす。根も枝も伸び放題なので大胆に切り落とす。

 根元からは毎年多くのヒコバエが出るが、管理しているツツジであれば小さいうちに処分するのだが、放置してあったので元の枝の間をくぐって伸びて一株で幹が数本も立ち上がっている。その幹を見て太いもの二、三本を残して切ってやる。

 内側に伸びた枝は葉をつけていないままになって風通しを悪くしている。これらの枝は放っておけば自然に枯れて落ちるのだがハサミで切ってやる。

 人のやることは自然がやることを、ただ時間を早めてやることだけ。100年も経った山の松などが見事な枝ぶりなのは自然に任せた結果。所詮人間はせっかちなだけで、手本はあくまで自然だ。