エネルギーの担い手

 日本の農業の担い手はその数僅か200万人。平均65歳というおまけまでつく。これで食糧の40パーセントを作り出しているのは立派だ。実は我が国の原子力関係で働く、電力会社と鉱工業の人数は4万7千人。大半が原子力発電に係わっているが、これだけの人数で日本の電力の3割を供給している。これは農業のケースよりさらに驚きだ。不動産業でも100万人働いている。

 原発は火力と比較して人手と手間が掛かるが、1基当たりの出力が大きく、やはり効率的な産業なのだ。運転操作は僅かに8人程度とオートメーション化が進んでいる。逆に言えば、原子力で働く一人ひとりの責任はそれだけ重いということになる。