台湾のエネルギー政策に変化

 台湾は最近になってエネルギー政策の変更を模索しはじめた。陳水扁前総統が脱原発政策を取ったため、新たな原発建設には規制がかけられていたが、馬英九総統は原子力も一つの選択肢とし、原子力推進を公約に掲げ、この規制撤廃を目指している。

 台湾は島国で人口密度も高く、資源がないのは日本と同じ。現在6基の原発が運転中で、2基が建設中。電源は石炭が45パーセント、原子力が26パーセント、天然ガスが18パーセントで、温暖化防止策に苦慮している。中国の沿海部、台湾、韓国、日本と極東はこれから世界の原発集中地域になりそうだ。