野放しの殺人機

 道路に車が走るようになって、多くの動物が車の犠牲になった。人間もたくさん死んだ。自動車を運転していない人もたくさん死んだ。これからもだ。バイクの事故で植物人間になった大学生とその母親の記録をテレビで放映していたが、バイクさえなければこんな悲惨な家族は生まれなかった。こうしたことに対するフォードや本田宗一郎の見解を聞いてみたい。

 殺人機である車やバイクを一般の道路に放し飼いにしてしまったのは誤りではなかったか。彼等は電車のように柵の中で飼うべきだった。バイクは二輪でなく三輪以上にするべきだったのではないか。少なくとも国は公道を走る車やバイクの最高速度を道路標識で規制するのではなく、車そのものが必要以上のスピードが出ないように規制すべきだ。