後手にならないように

 2007年7月の新潟県中越沖地震で停止中の東京電力柏崎刈羽原発7号機に関して、電力需要が急増する夏を前に、泉田裕彦新潟県知事が7日、事実上、運転再開を容認したと報道された。

 火災が続いたり、県の技術委員会がもめたりしてなかなか前進しなかった7号機の運転再開が今月中にも実施の運びになりそう。国として考えてもこの運転再開は二酸化炭素の排出抑制にも、エネルギーセキュリィテイ上も大きな意義がある。

 地震という天災に原発がどのように向き合うのかという大きな課題に対して、一つの実例が出来たことは大きな一歩だったのではないだろうか。ただ耐震性の問題に限らず、他の天災の問題、テロの問題などこれからは対応が後手に回らぬようにすべきだ。