プレゼント

 京セラの名誉会長が途上国に太陽電池などを寄贈した。その中味は太陽電池パネル、蓄電池、衛星放送受信が可能なテレビがセットになっていて、寄贈された側はその日から夜もテレビ番組が見られる。セットにしたことが素晴らしい。

 携帯電話も送受信の基地局と一定の距離ごとのアンテナ鉄塔が必要。工場を作ってもそこで使うエネルギーの供給が安定的でなければなりたたない。発電所を作っても送電線と十分な需要がなくては動かせない。運転や保守の技術者も必要だ。

 原材料の調達、廃棄物の処理処分、運営のためのスタッフなどすべてが揃って始めて継続的な効果を発揮する。途上国の支援、貧しい人への支援は単品でなく、一から十までセットにして考える必要がある。先の太陽電池セットも修理体制を作っておかなければ、故障したとたんに粗大ゴミになる。