処分場問題その後

 楢葉町の町長が高レベル放射性廃棄物処分場問題に触れたことについて、さまざまな波紋が広がっている。地方紙の福島民友が3月18日付の社説で、佐藤知事が「一切考えてない」としたことに対して、プルサーマル議論再開と処分場誘致とは別問題であり、これを口実に要請を黙殺することは、いかがなものかと噛み付いた。

 地方紙までがこう書くということは、佐藤知事が原子力に対して、相当偏見を持っていると、特に原発のある浜通りの住民は思っている。処分場の問題は佐藤知事が言うように「国が悩めばいい問題」と突き放してしまうのでは、すべての知事がそうなる可能性があり、原発で出た廃棄物を誰も真剣に考えなくなる。

 そうなると原発を立地しているところの住民としては、原発が動かせなくなったり、使用済燃料がどんどん溜まっていってしまうということになるので困ってしまう。知事にとって浜通りの住民も県民のはずだ。