首都圏と温暖化

 東京電力が排出する二酸化炭素は日本の1割に当たる。たった一社の出す二酸化炭素としてはものすごい量だ。東京電力は日本の人口の四分の1が住む関東地方一都六県へ電力を供給している世界最大の電力会社だが、その電力の供給源は関東地方だけではない。原発のある福島、新潟が大電源で、現在青森にも原発を建設中。それとともに夏場には東北電力など他の電力会社からも大量の電力を購入している。

 東京湾岸にある火力発電所では比較的二酸化炭素の排出量の少ない液化天然ガスを多く使っているが、原発稼働率次第で二酸化炭素排出量が左右されている。日本経済の中心であるから仕方がないというのではなく、節電やマイカーの自粛など首都圏の住民やオフィスは地方に先立って排出量削減努力が求められている。