節電の日

 日本にいると停電を経験することがほとんどない。断水や都市ガスが出なくなることもめったにない。エネルギー資源はほとんど持たない国がその供給は完璧だ。その完璧さで国民はエネルギー問題に関心が行かなくなっている。食糧にしてもスーパーにはあふれるほどの商品が並んでいる。いろいろな記念日で休日だらけのカレンダーだが、国民全体がともに考えたり行動したり出来るような日があってもよい。

 当面、「断食の日」、「節水の日」「節電の日」などはお勧めだ。子供たちにローソク生活体験をさせるのも良い。いつでもあると思っているものがなくなる経験を一度でもさせておくことは、これからの地球環境の下で生きていくためにピアノや英語を習わせるよりずっと大事なことではないか。不自由をさせないことが親の務めと思っているが、逆に子供の生きる力が衰えている。