風力発電はどこまで伸びるか

 風力発電所は期待の自然エネルギーとして世界中で設置が進められている。高性能化や量産によりその発電コストも徐々に下がっており、火力発電所に近づこうとしている。風力発電所は効率を考えると年間を通して風の吹く場所を選んで建設されるが、開発が進んだヨーロッパなどでは適地はだんだん少なくなっている。陸地では景観や低周波の騒音問題もあり、これから海岸から沖合いに建設が計画されていて、コストが高となるのでその制約も出てくる。

 最も自然エネルギーに力を入れているドイツでは2008年の風力発電新規設置数は866基で、2007年の883基から横ばいだった。昨年、世界で最も成長をしたのは4年連続でアメリカ。2008年は2007年のほぼ倍であった。今後、風力発電は広大な国土を持つ国々を中心に建設が進むと考えられる。