ものづくり日本の栄光

 しばらく原発モラトリアムが続いていたヨーロッパで久しぶりの原発建設。フランスのアレバ社が請負ったEPR(ヨーロッパ型加圧水型原子炉)第1号基であるフィンランドのオルオキト原子力発電所5号機。出力は160万キロワットと世界最大級。今年はじめ、オルオキト原子力発電所に重量526トンの鋼鉄製の原子炉圧力容器が到着したが、なんとそれは日本製だった。

 2003年から日本製鋼所三菱重工業が製作し、昨年秋に日本国内で耐圧テストを済ましている。オルオキト原子力発電所5号機は2011年に予定されている。大型原発の圧力容器の製造は日本が圧倒的シェアを持っている分野。既に世界中から発注が来ており、日本製鋼所の室蘭工場は生産能力の増強に向かっている。