エネルギー問題の恐さ

 1月24日付けの日経新聞によれぱ、ブルガリア議会がチェルノブイル事故の後、2006年から停止していた旧ソ連製のコズロデュイ原発の運転再開を決議したという。危険なチェルノブイリ原発の停止を条件としてブルガリアのEU加盟を認めていた周辺諸国はこれに反発している。

 今年の冬のロシアの天然ガス供給不安がブルガリア議会を突き動かした結果であるが、あのチェルノブイリ型の原発をいまさら動かそうというのは、つくづくエネルギーの供給が何にもまして国家の成立に必要不可欠であることを再認識させる。日本もウクライナ経由のパイプラインと同じように、中東からの遠距離輸送に頼っている現実をもっと政府も国民も真剣に考えた方が良い。