韓国の意欲

 韓国は今年、「国家長期エネルギー計画」で2022年までに現在34パーセントである電力に占める原発の比率を48パーセントまで拡大することを決めた。韓国ではそれまでに年率2.1パーセントで電力需要が伸びていくと想定。このため、12基の原発、7基の石炭火力、11基の天然ガス火力を新設する。

 韓国の原子力は計画的。原発を所有するのは電力会社であるKHNP1社のみ。メーカーはDOOSANただ1社。各サイトは同型の発電所を4基、6基とまとめて建設し、メンテナンスを容易にし、年間の業務量を安定化させている。メンテナンスはメーカーに頼らず、電力会社とその子会社が一括して実施している。

 アメリカの規制を素直に取り入れ、合理的運営を目指して世界最高水準の稼働率を達成している。KHNPが国営企業の流れを引き継ぎ、独占企業でありながら緊張感を保っていることは賞賛に値する。