しばらくは天然ガスと原子力で

 環境省より日本の2007年度の温室効果ガス排出量について速報値が発表になった。二酸化炭素に換算して、トータル13.7億トン。残念ながら2006年度よりまた増加してしまった。

 内訳は産業が4,8億トン、運輸2.5億トン、オフィス・店舗が2.3億トン、家庭が1.8億トンだった。産業はそのうち3分の1を電力消費によるもの。また、オフィス・店舗や家庭はそのうち60〜70パーセントを電力消費によるものだった。

 その電力を作るために火力発電所で石炭や天然ガスを燃やしたことによる二酸化炭素だったのだ。オフィス・店舗や家庭の電力消費をなんとか押えること、そして火力発電による発電を減らすことが温暖化防止のポイントだ。

 現在まだ1パーセントにも満たない自然エネルギーが30パーセントを供給するくらいまで育つまでは、どうしても比較的二酸化炭素を出さない天然ガスやほとんど二酸化炭素を出さない原子力を増やさざるを得ない。