海水中の資源

日本は海に囲まれていることで、外敵から侵略されず、豊富な漁獲でたんぱく質も得てきた。資源争奪戦の起きる21世紀はこの海からの資源で日本が救われる。海底油田やメタンハイドレートあるいはマンガン団塊の他に、海水中には豊富な資源が存在している。

最近では金やレアメタルに注目が集まっている。ただし、豊富にあるといってもその濃度は気が遠くなるほど薄いので、捕捉する技術が問題だ。

日本は海水中のウランの回収実験でかなりの成果を挙げており、今のようにウラン価格が高騰すると最大の課題であったコストもクリアーできる可能性がある。この技術のポイントはポリエチレン不織布を加工したものを使って細かいウランの粒を捕まえるところにある。

こうした技術は日本が得意。資源問題や環境問題から世界的に原子力が見直されているが、日本がウランの争奪戦に巻き込まれないためにもこの技術開発に期待がかかる。